巷でリンゴ酢を使ったホワイトニング法が流行っています。
果たしてそれは安全なのでしょうか?
健康志向の方は、積極的にお酢を摂るためにお酢系ドリンクなども常飲していることもあるでしょう。しかし飲み方を間違えると、歯の健康を損ねてしまいます。
ホワイトニングにお酢を利用するメリットはあるのでしょうか?検証します。
リンゴ酢でホワイトニングができるって本当?
強力なホワイトニングと抗酸化作用
リンゴ酢は、リンゴを原料にして醸造された酢です。
リンゴ酢に含まれるリンゴポリフェノールには強い抗酸化作用があるため、ステインを除去し口内の細菌の繁殖を抑制してくれる働きがあります。
歯の汚れを除去してくれそうですが、リンゴ酢でのホワイトニングはどのように行うのでしょうか?
レシピをチェックしてみましょう。
水にリンゴ酢を薄めて使用する
コップ1杯(200㏄)の水にリンゴ酢を小さじ1/2入れ、マウスウォッシュとして毎朝使用します。
水で薄めることで酸度が薄まっているので毎日行っても大丈夫。
リンゴ酢を直接歯に塗る
リンゴ酢を直接歯に塗りつけ、5分放置後にうがいをします。
だたし、行うのは週に1回まで。
リンゴ酢を使ったホワイトニングレシピはこの2種類の方法がありますが、果たして安全なのでしょうか?
酢の酸性値は?
では、お酢のpHはどのくらいあるのでしょうか?
pHとは、酸性・アルカリ性を示す数値。
中性(pH7)を基準として、それ未満なら酸性、それより大きければアルカリ性となります。
値が小さければ小さいほど酸性度が高く、値が大きければ大きいほどアルカリ性度が強くなります。
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ちなみにレモンのpHは2.0。
お酢はpH2.80。リンゴ酢はpH3。
レモンのほうが酸性値が高いものの、強い酸性であることは変わりありません。リンゴ酢でホワイトニングするのはリスクを伴います。
エナメル質を破壊する力がある
お酢は強い酸性のため、歯に触れ続けるとエナメル質を溶かしてしまう性質があります。
そのためお酢を用いたホワイトニングは注意が必要です。
また健康のためにお酢を積極的に摂っている場合も食べかたに注意が必要です。
酢の物などの食品を普通に食べることについては、特に気にする必要はありません。食事として食べる場合、口内に唾液が分泌されるため中和してくれます。
問題は、お酢を水で割ってドリンクとして飲む場合。
食べる場合と違って、飲む場合は唾液の分泌量も減るため、強い酸が長時間歯に触れることによって、エナメル質を溶かしてしまう可能性があります。
お酢系ドリンクを飲むときは、できるだけ歯につかないようにストローを使って飲む、ダラダラ飲まず一気に飲む、飲んだあとは口をすすぐなどの工夫が必要です。
エナメル質が溶けてくると、象牙質がむき出しになり、知覚過敏の症状がでてきます。
お酢を使ってのホワイトニングは、強力な酸が歯の汚れにダイレクトに作用して落とすため歯が白くなったという方もいるでしょう。一方で知覚過敏の症状に悩まされる方もいます。
さらには、象牙質がむき出しになることによって、却って黄ばんでしまったということもあり得ます。
レシピでも週に1回までと、頻繁に行うことを推奨していません。それ以上行うとリスクを伴うからです。
わざわざそんなリスクを背負ってやる意味がわかりません。
もっと、安全な方法でホワイトニングを行うべきです。特に自宅でセルフホワイトニングをしようとするならなおのこと。
失った歯は二度と戻ることはありません。しっかり検証して行うことをおすすめします。
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