ホワイトニング豆知識

重曹で歯磨きは効果なし?やってはいけない我流ホワイトニング

重曹で歯磨きすると、歯が白くなる…

それって本当でしょうか?

 

キッチンの油汚れは重曹にしばらく浸け込んで洗うとスルリと汚れが落ちて、ピカピカになりますね。

茶渋のついた茶碗も少量の水で溶かしてペースト状にした重曹で軽くこするだけでまるで新品のように蘇ります。

そんなマルチアイテムの重曹なら、きっと歯も白くなるに違いない!と言うことから流行った重曹での歯磨き。

しかし重曹で磨き続けた歯はSOSを発しています。

重曹で歯磨きは実は危険。どう危険なのか検証してみましょう。

 

重曹で歯を磨くと白くなるのか?

重曹とは

重曹とは、食塩水と二酸化炭素から作られたもので「炭酸水素ナトリウム」とも呼ばれます。また「重炭酸ソーダ」とも呼ばれ、化学式は「NaHCO3

英語表記は「baking soda」「sodium bicarbonate」

 

pH表

マイルドな弱アルカリ性で、pHは8.5。ちなみに中性はpH=7です。

食品では、食品添加物としてふくらし粉やコンニャクの凝固剤として使われたり、医薬品としては胃腸薬の成分として用いられています。

粒子が細かく水に溶けにくい特性があるため、クレンザーとして使用したり、焦げ付いた鍋のコケ落としなどに利用できます。

 

重曹の種類

重曹の種類は、大きく分けて3種類あります。

医療用

食品用

工業用(掃除用)

 

この3種類、成分はほとんど変わりません。違うのは純度です。

グレードとしては、

医療用>食品用>工業用(掃除用)となり、グレードが高くなるにつれ純度が高くキメが細かくなり、比例して価格も高くなります。医療用・食品用は服用可能ですが、工業用(掃除用)は服用できません。

重曹での歯磨きは推奨しませんが、もし重曹で歯磨きをしたいというなら服用可能な医療用もしくは食品用を選ぶようにしましょう。

 

研磨作用によって汚れを落とす

重曹で歯を磨くと白くなると言われている理由は、重曹の持つ研磨作用にあります。

重曹は弱アルカリ性で、アルカリ性はタンパク質を分解する性質があり、歯に付着したステインを分解し、汚れを落とします。

しかし、汚れが落ちることと、歯が白くなることとは別問題です。

確かに重曹はその研磨作用によって汚れを落とすかもしれませんが、歯そのものを白くする効果はありません。

そればかりか、磨き続けると思わぬ弊害のほうが多いという事実が…。

 

重曹で歯を磨くのはNGな理由

では重曹で歯磨きを推奨しない理由はなぜでしょう?

重曹で歯を磨いてはいけない理由

  • 歯の表面を傷つける
  • 歯石がつきやすくなる
  • 口の内が傷つく
  • 塩分を摂りすぎる原因

ざっと箇条書きにすると、このような弊害が見えてきました。ひとつずつ詳しくみてみましょう。

 

歯の表面を傷つける

重曹は、クレンザーとしても使用されるほどの研磨力があります。

汚れを除去する効果は高い反面、同時に歯の表面も削ってしまう恐れがあります。

歯の表面が削れるとどうなるか…。

歯の断面図イラスト

歯の表面のエナメル質が削れると、その下層にある象牙質が見えてきます。象牙質はクリーム色(黄色)をしています。そのためむき出しになると歯が黄ばんで見えます。

また象牙質がむき出しになると、冷たいものや熱いものに触れたとき、その刺激が内部の神経に伝達されて歯の痛みを感じます。

私たちの歯が普段痛みを感じないのはエナメル質で象牙質が覆われているからなんですね。象牙質が露出することによって知覚過敏の症状が表れます。

また研磨作用で表面がザラザラになると、汚れが付着しやすくなり、変色の原因になります。

 

歯石がつきやすくなる

重曹で歯磨きすると歯石がつきやすくなります。

なぜでしょう?順序立てて説明します。

 

まず、歯石とは何ぞや?

歯石とは、歯垢(プラーク)と呼ばれる、歯に付着した食べカスに細菌が繁殖した粘着性の強いネバネバしたものが、唾液に含まれるカルシウムやリン酸塩などのミネラル分で石灰化し、石のように硬くなったものを言います。

 

つまり唾液によって口腔内に残った食べカスなどからできたネバネバが固まって歯にこびりついてしまった状態が歯石。

 

そして唾液はややアルカリ性

 

上述したとおり、重曹は弱アルカリ性です。

重曹で歯磨きをすると、口内環境がアルカリ性に傾きます。

本来、私たちの口の中はpH6.8~7.0の中性に近い弱酸性に保たれています。重曹で歯磨きし口内がアルカリ性に傾くと唾液の分泌量が増えます。

唾液の分泌量が増えると、歯石のできやすい環境になります。

歯にこびりついた歯石は、歯磨きなど自力では落とすことができません。歯科医院に行って処置してもらわないといけません。

唾液が多いことが悪いわけではなく、むしろ唾液には自浄作用、殺菌作用、消化作用、虫歯予防などに効果があります。ただしアルカリ性寄りの唾液が多い場合、歯石が溜まりやすくなります。

 

口の中が傷つく

mouth

重曹の濃度が濃すぎたり、頻度が高かったりすると、口内がアルカリ性になって粘膜を傷つける恐れがあります。また前述したとおり、口内がアルカリ性に傾くと、歯石がつきやすい状態になります。歯石には細菌が多く、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。

 

塩分を摂りすぎる

重曹も塩と同じナトリウム化合物です。重曹1gに含まれるナトリウムは約274mg、食塩1g中のナトリウムは393mg。

つまり、1gの重曹は食塩0.7gに相当します。

歯磨きの途中で誤って飲み込んでしまう可能性もあります。そこまで至らなくても、口の中の粘膜から吸収されます。

食塩摂取を厳しく制限されている人は、重曹を使った歯磨きにも注意が必要です。

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重曹歯磨きは悪いことだけではない

重曹の研磨力が強いため、歯磨きすることで歯を傷つけ、エナメル質が剥がれ、象牙質がむき出しになることによって、歯が黄ばんでしまうということを申し上げました。

ただし、虫歯予防のため口腔内の細菌を減らし、口の中をキレイにする重曹うがいは有効です。

 

やり方は、

食後の歯磨き後に水100㏄に対して小さじ1/2程度の重曹をしっかり溶かして、約30秒ほど口の中でクチュクチュするだけ。

 

食事をしたあとの口の中は酸性の状態です。口の中に食べカスが残っていると口臭や虫歯の原因になります。そこでアルカリ性の重曹水でうがいをすることによって、口の中の酸性の臭いを中和し、雑菌を除去してくれます。

ただし、重曹うがいも濃度や頻度に気をつけなければエナメル質を傷つけてしまう要因になってしまいます。

 

結論を言えば、

リスクを伴う重曹で歯を磨くなら、専用のホワイトニング歯磨き粉を使ったほうが安全です。

どうしても白い歯を手に入れたい…と思うなら、残念ながら重曹には漂白剤の作用はないので、効果は期待できないでしょう。歯を白くすることができるのは、過酸化水素のみです。

ただ過酸化水素は日本においては医療機関でしか取扱いしておらず、アメリカには過酸化水素入りの歯磨き粉はありますが、日本では販売していません。

歯のために重曹を活用したいという場合、ホワイトニング効果を期待するのではなく、虫歯予防として使用するほうがいいでしょう。

 

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