毎日歯磨きしているけど、なんだか歯が黄ばんだまま。
ちゃんとプラークが落ちているのか不安…。
あなたのブラッシング方法、正しいですか?
美しい白い歯を保つためには毎日の歯磨きがとても大切です。しかしただ単に磨けばいいというものではありません。
基本中の基本ですが、正しいブラッシングを今一度見直してみましょう。
ここでは毎日のルーティンである歯磨きの正しい行いかたと順番について説明いたします。
Contents
デンタルフロスと歯間ブラシを併用する
私たちが毎日歯磨きをする理由は、歯に付着した細菌が繁殖したかたまり(プラーク)を落とすことです。
ホワイトニングを意識するなら、毎日のブラッシングでプラークを落とし、歯をキレイに保つことが大切。
しかし歯ブラシだけで歯磨きをしていませんか?
歯と歯のすき間の汚れは、残念ながらつまようじや歯ブラシだけでは取り除くことができません。
きちんとプラークを落とすには、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが肝心になってきます。
歯ブラシだけのブラッシングではプラークの除去率が58%しかないのに対して、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと95%、ほぼキレイに除去することができるというのが、1975年東京医科歯科大学の山本先生らによる論文で明らかになっています。
参考Interdental BrushとDental Flossの清掃効果について
歯ブラシだけでは不十分。歯間ブラシとフロスの併用でプラークを落とさなければ、いくら歯磨きをしても汚れは歯に残ったままで、磨き残しがある状態。
せっかく時間をかけて歯磨きしているのに、汚れが半分しか落とせていないのは悲しいですね。
今日からぜひ、デンタルフロスや、歯間ブラシを併用した歯磨きを実行しましょう!
しかし、どのタイミングでやるのが正しいのでしょうか?
歯みがきの前?後?
デンタルフロスが先
デンタルフロスや歯間ブラシは、歯磨きの前に行うほうが有効です。
(実験で歯磨き前と、歯磨き後に行った結果、フロスを先に使って歯磨きしたほうが口腔内の歯垢の量が減少したというデータがあります。)
歯科医師のほどんどは、歯ブラシだけの歯磨きよりもデンタルフロスや歯間ブラシを使うことを推奨しており、1日3回の歯磨きのうち、昼間は歯磨きせずにフロスだけでも十分と説明しています。
フロスの使い方
デンタルフロスは約40cmくらいの長さに切って、両手の中指に2~3回巻きつけて、15cmくらいの長さにして使います。
最初にデンタルフロスを通すとき、コンタクトポイント(歯と歯の接しているところ)が少しきつく感じるかもしれませんが、勢いよく挿入すると歯肉を傷つける恐れがあるのでゆっくりと挿入します。
歯と歯の間に通したら、ノコギリを引くようにして反復してスライドさせます。このとき勢いよく入れると歯肉を傷つけてしまうのでゆっくり行いましょう。
歯間ブラシの使い方
前歯I字型の歯間ブラシを使用するときは、あらかじめL字型に折って使います。
歯間ブラシを歯肉を傷つけないように、ゆっくりと斜めに挿入します。歯間ブラシを水平にして歯面に添わせて2~3回往復させます。
奥歯
歯茎を傷つけないように歯間ブラシをゆっくり歯と歯の間にいれ、歯茎ではなく、左右の表面に沿ってあたるように動かします。
奥歯は、内側からと外側からの両方向から使うと汚れが落とせます。
歯間ブラシは使い捨てではありません。使い終わったら流水でよく汚れをおとし、風通しのよいところで保管しましょう。取り換えの目安は歯間ブラシの毛が乱れたり、折れ曲がったりしたときです。
歯ブラシの選び方
歯ブラシの正しい選び方については、個人によって異なります。
歯磨き粉は配合されている成分などから、個人の目的にあった商品をチョイスできますが、歯ブラシは十人十色、その人のもつ悩み(歯並び、知覚過敏、ブラッシング圧の強弱など)によって選ぶ基準が変わってきます。
そもそも歯ブラシは道具なので、実際に使用する人に合うか、合わないかが焦点となり、万人に向けてこれがいいというは難しいものです。
どれを使うかではなく、どう使いこなすかという視点で歯ブラシをチョイスしましょう。
そして、歯ブラシを使う目的は、
プラークをしっかり除去する
ということ。今やっている歯磨きがちゃんとプラークを落とせているのかどうかを知ることが大切。
歯ブラシ選びをする前に、現時点でどの程度、プラークが除去できているのかを客観的に確認してみましょう。
それには「染め出し」するのが最も有効な手段です。
「染め出し」は、歯科医院で経験したことがある方も多いのでは?
家庭でもできるので、1本持って置くと便利。
「染め出し」を行ってみることで、自分自身の歯磨きの気づきを見出すことができます。
右下がいつも磨けてないな~
ゴシゴシ磨かなくてもちゃんと落ちているな~
やっぱり歯と歯の間は歯ブラシだけでは落ちてないな~
など、今までしっかり磨けていたという感覚値からしっかりとした確証となって表れます。
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歯ブラシの毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さはどれを選んでいいかわからないという方も多いのでは?
一般的に言われているのは、硬い歯ブラシは柔らかい歯ブラシよりも磨く能力は高くなりますが、歯や歯茎を傷つけるリスクが高くなります。
反対に柔らかい歯ブラシは、硬い歯ブラシに比べ磨く能力は劣るものの、歯や歯茎を傷つける可能性は低くなります。
これを踏まえて、自分自身がどの歯ブラシを選ぶとよいのかチェックしましょう。
ふつう
歯茎が健康な方、歯に特に問題がない方など一般的におすすめ。通常は「ふつう」を選びましょう。
やわらかめ
歯茎が弱い方、歯肉炎で出血しやすい方におすすめ。
かため
普段の磨きかたが弱めという方におすすめ。歯茎を傷つけないように注意が必要。
歯ブラシの大きさについては、縦が3列の植毛で、横幅は親指の幅、もしくは人差し指の第一関節の長さが適正サイズです。
歯磨きブラッシングの順番
歯科医師や歯科医院によって磨き方の順番はいくつもの方法がありさまざまです。どれが正しい磨き方というものはなく、要は磨き残しの箇所がなく、きれいになればそれでいいわけです。
あちこちバラバラということにならないように磨きましょう。一筆書きの要領で磨くと磨き漏れがありません。
上図は、磨き方の順番の一例をあげてみました。歯の表側から磨くのがやりやすければこの通りに歯ブラシを動かし、歯の内側から磨き慣れている方は、上下の内側を磨いたあと、外側を磨いてもOK。上あごから先に裏表表面を磨いて、下あごにシフトしてもOK。やりやすい方法でまんべんなく磨いてください。
歯磨き粉の量
商品によっても異なりますが、通常の歯磨き粉であれば歯ブラシの3分の1程度つければ十分です。
歯ブラシの持ち方と磨く力具合
歯ブラシの握りかたはペンを持つ要領です。力が入り過ぎず細かい動きをコントロールするために最適な握りかたとなります。
磨く力は150~200g程度にしましょう。
強い力でゴシゴシ歯を磨くと歯の表面を傷つけてしまいます。歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で磨きます。もし、あなたの使っている歯ブラシが1ヶ月も経たないうちに毛先が開いてしまうなら、それは力の入れすぎです。
磨く力の加減が分からない方は、スケールに手をポンポンと当てて、150~200gを針が差すときの力具合を覚えておくとよいでしょう。
歯ブラシの当て方
歯の表側を磨くときは、歯ブラシを横にして、歯の表面に対して垂直に毛先をあてます。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目にしっかり毛先が当たっていることをチェックします。(スクラッピング法)
歯1~2本程度の幅で小刻みにブラシを動かし、1本の歯に対して約20~30回ブラッシングしていきます。
歯の裏側を磨くときは、口を大きく開けて歯ブラシを斜めに入れて磨きます。
前歯の裏側を磨くときは、歯ブラシを縦にして先端部の毛先を使って磨きます。
スクラッピング法
毛先を歯面に90度(直角)にあてて磨きます。毛先が歯と歯の間に入る程度に軽く押しつけ、小刻みに左右に振動させながら1本ずつていねいに磨きます。
バス法
歯と歯ぐきの間に歯ブラシの毛先を入れ、歯ぐきの境目に斜め45°に歯ブラシを当て、 小刻みに左右に動かします。
このとき毛先を歯肉溝や歯周ポケットに入れ、他の毛束が歯面に当たるようにすることがポイント。
それぞれの当てた場所で20回から30回、軽く振動させて1本ずつていねいに磨きます。
歯ブラシの交換時期
毛先がヘッドの台座よりはみ出してみえる状態になったり、毛先が摩耗したら交換時期です。
毛先の開いた歯ブラシで磨くと、しっかりブラッシングしているつもりもでも、毛先が届いてなかったり、歯茎にキズをつけたりします。
交換時期の目安として、1日3回のブラッシングで約1ヶ月です。
もし、1ヶ月もたたないうちに毛先が開いてしまうようなら、磨く力が強すぎる可能性があります。軽い力で磨くようにしましょう。
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歯ブラシの選び方で説明したとおり、オススメの歯ブラシは、その方の歯並びや歯肉炎などのトラブルなど人それぞれお口の状態が違うので、これがいいというのは言えません。
いろんな歯ブラシを使ってみながら、自分に合う歯ブラシをチョイスするのが大切ですね。
とはいえ、自分に合う歯ブラシが見つからないという方に
まず試してみてはどうかな?という歯ブラシをご紹介します。
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植毛数が多いのでプラークをしっかり除去でき高い清掃力を誇ります。
ついつい、ガシガシ磨いてしまう方には、オススメの歯ブラシです。
少し高いけど、1本で2~3ヵ月持つのでコスパもいい商品と言えるでしょう。
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